カキツバタの花言葉1 (ページ12)

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ちょっとだけ… ページ12

白side

この頃、麗来ちゃんの点滴が増えちゃって毎回泣きながら点滴刺してる。苦笑

それを今日は僕がする事になったから、ちょっと心が痛い。

ラ『麗来ちゃん〜？…あれ？』

麗来ちゃんの病室に行って、点滴しようと思って声をかけたら麗来ちゃんがいなかった。

まだ、教室かそれともトイレかな？先輩に見に行ってもらおう。

ラ『○○さん〜すみません。麗来ちゃん部屋にいなかったのでトイレ見てきてもらってもいいですか？
一応、僕男子なんで…』

先『あ、了解〜！』

先『ラウール君！麗来ちゃん居ない！
他の子達は帰ってきてるみたい。とりあえず、先生に連絡して。』

ラ『はい！』

深澤先生に連絡すると、1階から探してくれるって言うからとりあえず、なんかあった時のために処置室の準備をしてから非常階段を見て回った。

ラ『居ない…どこ…麗来ちゃん…』

先『あ！ラウール君！居た？』

ラ『非常階段居なかったです。』

そんな話をしてる時、後ろから制服をツンツンされた。

ラ『あれ、奏君？どうしたのぉ？
どうして泣いてるの？』

奏『ｸﾞｽｯ…ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ…
う…ちゃ…お…と…いっちゃったぁ〜ｸﾞｽｯ』

ラ『ん？何がいっちゃったのかな？』

奏『うらちゃん…ｸﾞｽｯ

おそといっちゃったぁ〜！うぇぇぇぇん〜！』

ラ『そっか〜言ってくれてありがと。
うらちゃんがお外行くって言ってた？』

奏『んーんっｸﾞｽｯ…ﾋｸｯﾊｱｯ…
うらちゃ…ちっくん…いやって…いってたからっﾊｱｯ』

だんだん、唇の色が悪くなってきた奏君。

ラ『そっか〜ありがとう。
お鼻に風さんだけ付けさせてね。今、舘先生呼ぶから。
ちょっと診てもらおうね。』

奏『らーくん…ﾋｸｯﾋｸｯﾊｱｯﾊｱｯ…ｸﾞｽｯ…ｸﾞｽｯ』

ラ『大丈夫だよ〜らーくん付いてるからね〜
お鼻でゆーっくりスーハーしててね。』

涼『ごめん、お待たせ。
ちょっと苦しくなっちゃったな。もしもしだけさせてね。ちょっとお洋服ごめんね〜』

その後、吸入の指示が出て泣き疲れたのかｺｸｺｸしながら吸入し終えて、病室に戻した。

そろそろ居なくなって30分…
みんな心配してるから早く帰ってきて…