カキツバタの花言葉1 (ページ13)

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紫side

1階から探してるけど一向に見つからない…
ラウールから連絡が来てそろそろ20分…

早く見つけないと…

って…！

辰『ﾊｱｯ…ﾊｱｯ…

うら！』

麗『んぇ…なんでぇ…』

辰『話は後。病院戻ろ？』

麗『いや！いかない！』

辰『みんな心配してるよ？麗来元気だよって見せるためにもさ？行こう？』

麗『いや！』

ここはなんと病院の外。
みんなの目をかいくぐって、外まで出たみたい。

挙句の果てには、地面に座り込んじゃって…

辰『ほら、そこ汚いから。
お部屋帰るよ〜』

麗『いやなの！』

辰『…麗来。
お部屋戻るよ。みんな心配してるから。』

麗『…』

いつもより低めの声が出たみたいで、麗来、びっくりしたみたい。
もう、逃げられないと思った麗来は俺の後をゆっくり着いてきていた…が…

麗『せんせぇ…』

辰『んー？どうした？』

麗『くるしいっ…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯﾊｱｯ…』

辰『苦しいか。じゃあ抱っこするね。揺れるから目瞑ってな。』

なるべく急いで、病棟の処置室に運んだ。
運びながら、佐久間に連絡をした。

大『あ！ふっか！こっち！』

辰『すぐに酸素とモニター！
発作出てるから、点滴と採血も！』

ラ『手伝います！』

大『よろしく！
点滴と採血お願い！』

ラ『はい！
うらちゃん〜ちょっとごめんねぇ〜チクッってするよ〜』

とりあえず、点滴で大発作に繋がることは無かった。

辰『戻ってきたね。
管理室空いてたっけ？』

ラ『空いてます。
移しますか？』

辰『そうだね。
まだ俺の仕事残ってるし…』

大『あぁ〜！頑張ってね笑』

辰『絶対泣かれる…
でも心鬼にしないと。』

ラ『そうですね。何かあったら呼んでください。』

そのまま、麗来は管理室に移された。