カキツバタの花言葉1 (ページ14)

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紫side

その日の夜中。病室に様子を見に行った時、麗来が起きた。

麗『…ふっか…せんせっ…』

辰『うん、ふっかだよ？分かるね？』

麗『うん…』

辰『良かった。
ねぇうら。今日はどうしてお外出ようと思っちゃったの？
ふっか先生だけじゃない。ラウとかさっくんだってうらの事探してくれたんだよ？』

麗『んっ…ｸﾞｽｯ』

辰『何が嫌だった？』

麗『ちっくん…きらいっ…ﾋｸｯだからﾋｸｯﾋｸｯ』

辰『ちょっと怖くなっちゃったんだ。』

麗『ｺｸｯ…ごめんなさぁい〜！』

辰『ごめんなさいできて偉いね。
お外出たら、今日みたくなっちゃうから。
先生が良いよって言ったら出てね。
元気な時は今日よりももっと楽しいよ？』

麗『うん！ありがとう！』

辰『まだ夜だし、もうちょっと寝ようね。』

麗『せんせぇ…いっしよにいようよ…』

辰『じゃあ、寝るまでトントンしてあげる。だから寝るよ〜？』

麗『はぁい！』

その後、あっという間に回復を遂げ元いた部屋に戻された麗来。

俺は、麗来を本当の子供のように見てきた。
その話はまた今度にしよう。

Fin