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赤side
涼『寒くないように、ブランケットかけようね。』
こうして、ナースステーションから昼間よりも暗い廊下を歩いてロビーまでやってきた。
麗『くらいねぇ…』
涼『そうだね。お星様ここから見えるかな?』
麗『みたぁい…』
涼『お、ここならいっぱい見えるんじゃない?』
麗『おほしさま…っ』
ロビーのソファーに座って向かいあわせ抱っこ。
月明かりが、明るく差し込んできていた。
涼『こらこら笑お電話は触ったらダメ笑
ほら、これ貸してあげる。』
そう言って聴診器についてるゆきだるまのクリップを渡した。
麗『ゆきだーま、…』
退行気味なのか、言葉が幼くなる麗来。
退行は、その子に合わせる必要があるから言葉選びが重要になってくる。
涼『そうだね、雪だるまさん赤いマフラーしてるねぇ』
麗『うらね、みずいろのまふらーもってる』
涼『えー雪だるまさんと同じだぁーいいねぇ』
マフラーは、俺たち9人と色違いで購入した。
俺たちの【最初】の患者さんだから。特別な思い入れがあるから。
涼『さあ、お散歩再開しよっか。』
振動を与えたら、寝るよね…きっと。
それから、プレールームに行ったりカウンセリングルーム、通称うさぎさんの部屋に行ったりと結構回った。
処置室、通称くまさんのお部屋は通っただけで愚図ったから、素通り。笑
だいぶ眠くなってきたのか、うとうとし始めたから寝かせる体勢に入った。
背中をトントン、体をゆらゆら…
そうしてるうちに、体に全体重がかかった感覚があったから病棟まで、眠りを深くさせながら連れて帰った。
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作者名:詞音 x他1人 | 作成日時:2022年7月24日 21時