カキツバタの花言葉1 (ページ22)

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イヤイヤちゃんと一緒に。ページ22

白side

今日は麗来ちゃんの担当。
早速、朝一で採血の指示が入っていた。

先生曰く、この頃発作の起きる頻度が急激に多くなってきたから1度ちゃんと検査しようってなったらしい。

昨日の夜も軽度発作が起こったらしく、先生から採血する話は麗来ちゃんも聞いている。

ｺﾝｺﾝ

ラ『麗来ちゃん？入っていい？』

麗「いいよぉ…」

ラ『ありがとう。
お、ちゃんと起きてる。偉いねぇ』

麗「んっ…らーくん…ﾋｸｯｸﾞｽｯ」

ラ『どうした？』

麗「ちっくん…こわいっ…ｸﾞｽｯ」

ラ『怖いか…じゃあ、誰かと一緒だったら頑張れる？』

麗「ｺｸｯ…こぉ…ちゃん…ﾋｸｯ」

ラ『康二くん？分かった。ちょっと待っててね。』

康『おまたせ〜ごめんなぁ、すぐ来られへんくて。』

麗「こぉちゃん〜ﾋｸｯﾋｸｯ」

康『あらぁ、そんなに泣いたら可愛い顔が台無しやで〜？
ほら、ニコニコさんして？』

麗「ん〜…」

康『今日は大分グズグズさんやねぇ〜
ラウがすぐ終わらせてくれるから、頑張れへんかな？』

麗「ﾋｸｯﾋｸｯ…」

ラ『麗来ちゃんがちゃんと出来るよ〜ってなるまで待ってるから、僕と康二くんと頑張ってくれないかな？』

麗「ﾋｸｯ…まつ…？ｸﾞｽｯ」

康『うん、待っとるよ？』

それから、少しでもリラックスできるようにお話したりお手手スリスリしたりしていたら、麗来ちゃんの涙も止まった。

麗「…できる…」

康『出来る？偉いなぁ〜やっぱりうらは偉い子やな〜？』

ラ『偉いねぇ、
じゃあ、ここの小さい枕さんにお手手乗せてくれる？』

康『こりゃー小さい枕やね。
誰が寝る用やろか。麗来なんやと思う？』

麗「ん〜…うさちゃん！」

康『そやね、うさちゃんもここに寝られるな？
他におるかな〜？』

上手く、気を逸らせてくれた康二くん。流石です。

その間に物品の最終確認をしてテーブルに物品が入ったバットを置いた。

絵本で、上手く視界を遮ってくれて麗来ちゃんは絵本に夢中。

康二くんとアイコンタクトをして、採血に取り掛かった。