カキツバタの花言葉1 (ページ23)

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白side

麗来ちゃん腕に点滴とか刺しすぎて、血管硬くなってるかもって康二くんに教えてもらったからちょっと痛いかもしれないけど、手の甲にしよう。

駆血帯を巻き始めると、麗来ちゃんの顔もちょっと泣き顔に…

麗「こわいっ…」

康『大丈夫やで〜康ちゃんおるよ〜』

ラ『ちょっとぎゅーってなるよ〜』

麗「んん〜…」

康『嫌やなぁ〜でも、動かんで偉いなぁ』

ラ『麗来ちゃん〜ちょっとチクッってするよ〜』

麗「んん〜っ！いやぁぁ〜！いだぁぁぁい！」

康『頑張れてるなぁ〜お姉さんやね〜』

ラ『もう少しで終わるからね〜

もうおしまいにするよー
はい、終わり。頑張ったねぇ〜』

麗「おしまい！おしまい！うぇぇぇぇん〜」

これは…気付いてない…かな？笑

康『うら〜もう終わったでぇ〜？
偉かったなぁ？』

麗「ﾋｸｯﾋｸｯ…おわったぁ…？」

康『終わりやで〜ラウもうらも上手やったなぁ〜』

普通、子供だけを褒める人が多いんだけど、康二君は必ず僕達のことも褒めてくれる。だから、もっと上手くなろうとかもっと寄り添えるようになろうとか思えるんだよね…

参考になります。

桃side

やっほー！佐久間です。今日は夜勤です。

翔『佐久間〜ちょっとこれお願いしてもいい？』

大『あ、はーい！』

物品確認してたら、翔太からご指名。
カルテ記入してると、翔太が不意に声を出した。

？「ｸﾞｽｯ…ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ」

翔『ん…？なあ、佐久間。なんか泣き声聞こえね？』

大『本当だ…ちょっと見てくる。』

翔『頼むわ。』

ステーションから出て、病室が並んでる所に行こうとした時。
プレイルームの前のソファーに見覚えのある姿が。

大『あれ…？うら〜？どうしたのぉ？』

麗「ﾝｯ…ﾋｸｯﾋｸｯさっくん…ｸﾞｽｯ」

大『おぉ、うら〜？抱っこしていい？』

麗「ﾝｯ…ｺｸｯ」

大『ありがとう。よいしょ…っと。』

麗「ﾝﾝｯ…ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ」

抱き上げると、俺の首に抱きついてシクシク泣き始めてしまった麗来。

大『大丈夫だよ〜ちょっと歩こうね。
ステーション行ってみよっか。ここ暗いし、ね？』

麗「ｺｸｯ」