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赤side
涼『うら〜?先生のお話聞いて?』
麗『いやぁぁぁぁぁ!』
翔『うら〜痛いよぉ笑しょっぴーのこと足でバンバンしないでよ〜』
麗『いやなのぉ!うぇぇぇぇん〜!』
亮『うら、1回えんえんストップ。
だって先生話あるって。お話聞けない子じゃないと思うんだけど。』
麗『グスッ…まだしない…?』
亮『まだしないよ。だから、お話聞けるね?』
麗『うんっ…グスッ』
流石、阿部ちゃん。
あんなに話聞かなかった子が聞くようになるんだもん。
扱いが上手いな…
涼『うら、お話聞いてくれてありがとう。
今、お熱あってしんどくない?』
麗『しんどいっ…』
涼『でしょ?
だから、お熱下げるお薬一緒に頑張ってもらおうかな〜って思って、しょっぴー呼んできてもらったの。』
麗『(ウルウル)…だってぇ…グスッ』
涼『ん〜?なんか先生に言いたい事あるの?』
麗『こわいっ…グスッ』
涼『そうだよね。怖いよね。
じゃあ、魔法かけてあげる。
魔法かかったらもう怖くないよ〜?
どうする?』
麗『まほう…?…する…!』
涼『じゃあ、10秒だけお目目瞑ってて〜?』
亮『じゃあ、一緒に数えよっか。』
麗『…10!』
涼『よし、お目目開けて良いよ。』
麗『うわぁ〜!すごぉーい!』
ここの病院では、点滴を怖がる子にVRゴーグルをつけてもらってお星様とかを見ててもらう。
他のことに注意が向いてるうちにやるためにね。
まあ、今のところは入院患者のみなんだけど…
良かったら、外来でも使うみたいな…話も…
翔『え〜?なになに?何が見えてるの?』
亮『ん〜お星様かな〜?お空さんかな?』
そう言いながら翔太は下半身を、亮平は上半身を抑えて、点滴の準備は万端。
涼『ちょっと冷たいよ〜』
夢中になってるとはいえ、急にやられたら怖いから声がけは必須。
涼『ちょっとお手手むにむにするよ〜』
むにむにっていうのは血管を探す時の擬音語。
麗『あ〜!いまながれぼしさんいたぁー!』
亮『おー!良かったねぇ〜』
翔『流れ星か〜しょっぴーも今度見たいなー』
麗『ながれぼしさんは、おりこうさんのところにしかこないんだよぉ〜?しょっぴーのところにはこない!』
翔『なんでだよ笑』
涼『ここだな…いくよ。』
その声を聞いた瞬間、2人の固定が強まった。
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作者名:詞音 x他1人 | 作成日時:2022年7月24日 21時