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21時
帰宅と同時にスマホを開き『すの日常』チェック。
こーじ UP
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へいへい!^ ^
(途中略)
ほなまた連絡するー!
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相変わらずマメというか、ファン想いで優しい。
画面をぼーっと見てたら
RRRR
[着信 康二くん]
「はい」
すぐに出ると
「俺やで」
いつもの優しい声。
胸がキュンとした。
「今どこ?」
「さっき帰ったところだよ」
「俺、Aの部屋の外おるんやけど」
カーテンを少し開けると、車が見えた。
「今から出て来られへん?」
「うん、すぐ行く」
だって、すごく会いたい…
ーーーーー
康二の部屋
2人並んでベッドに座る。
「なんか今日凄ない?」
Aのコーデを言ってます。
だってストーカーな風貌だもんね…
「色々あって…」
いつもと様子の違うA。
康二はなんとなく察してるみたい。
「もっとこっちおいで」
ぎゅっと抱き寄せて、膝の上に乗っけた。
メガネとマスクをサッと外す。
Aの顔を覗きこみ
「なんも心配せんでええから」
優しく髪を撫でる。
「俺の目、見て?」
目の下までおろした前髪の隙間から康二を見やると
まっすぐな視線は、Aの心の中を見透かしてるようで。
「俺、Aしか見てへんよ」
瞬きもせずじっと見つめられる。
「うん…」
小さく頷いたと同時に、重ねられた唇。
そっとベッドに押し倒された。
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突如、頭の中で「リビ松さん」のあのシーンがフラッシュバックする。
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.
「ごめん…今日ちょっと無理」
思った以上にキテる…
いや、そうとうキテます。
「帰るね」
覆い被さってた康二を押し除け、半分脱がされてた服を手早く整えて玄関に向かう。
「待って、送ってく」
すぐ追いかけて来たけど
「いい、1人で帰りたい…」
康二を振り切って部屋を出た。
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作者名:ミズ | 作成日時:2024年3月24日 19時